子宮頸管無力症とは?|21週で後期流産した私の体験と、次の妊娠への不安

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※この記事には、流産・死産に関する体験談が含まれています。読むタイミングは、ご自身の心の状態に合わせてください。

はじめに

私は妊娠21週のとき、子宮頸管無力症による後期流産を経験しました。

それまで妊娠の経過は順調で、3週間前の妊婦健診でも特に何も指摘されていませんでした。だから、まさか自分がこのような経験をするとは、思ってもいませんでした。

この記事では、子宮頸管無力症とはどんな状態なのかという基本的な情報と、私が実際に21週で後期流産を経験したときのこと、そして次の妊娠への不安について書いています。

同じように不安を抱えている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

子宮頸管無力症とは

子宮頸管無力症とは、妊娠中に子宮の出口(子宮頸管)が十分な強さを保てなくなり、妊娠の途中で開いてしまう状態のことをいいます。

通常、子宮頸管は出産が近づくまで閉じた状態を保っています。しかし子宮頸管無力症では、強い痛みなどの自覚症状がほとんどないまま子宮頸管が短くなり、子宮口が開いてしまうことがあります。その結果、流産や早産につながることがあります。

この病気の特徴としてよく言われるのは、次の3点です。

  • 自覚症状がほとんどない
  • 突然、急速に進行することがある
  • 安定期を過ぎても起こる可能性がある

私自身も、自分が経験するまで病名以外はこの病気をほとんど知りませんでした。

子宮頸管無力症の原因と発症率

子宮頸管無力症の発症率は、およそ0.5〜1%程度と言われています。すべての妊婦さんに起こるわけではありませんが、原因がはっきりしないケースも多く、以下のような要因が関係している可能性があると言われています。

  • 体質的に子宮頸管が弱い
  • 過去の子宮手術(円錐切除など)
  • 多胎妊娠
  • 子宮の形態異常
  • 前回妊娠での早産や流産

ただし、私のように前回の妊娠では切迫早産ではあったものの正期産で出産し、今回は何の兆候もなかったにもかかわらず突然起きたケースもあります。妊娠中に完全に予測することは難しいとされており、だからこそ気づきにくい病気でもあります。

私の場合|21週で突然起きた出来事

異変に気づいたのは、妊娠21週1日のことでした。

トイレに行ったとき、おりものシート1枚分ほどの茶色い出血がありました。腹痛はなく、「不正出血かな」と思った程度。でも妊娠中だったので、念のためクリニックを受診しました。

内診中、先生が静かに言いました。

「胎胞が見えてきています」

そして——

「このままだと、妊娠継続は厳しいと思います」

その場で、このままクリニックで出産となる可能性と、妊娠継続を希望するなら大学病院へ転院する選択肢があることを説明されました。

突然のことで、すぐに決断できませんでした。それでも夫と話し合い、「希望が少しでもあるなら諦めたくない」という思いから、大学病院への転院を選びました。

緊急シロッカー手術ができなかった理由

大学病院に到着して内診すると、出血はさらに増えていました。

医師からは、このままだと出産になる可能性が高いこと、妊娠継続を希望するなら緊急で手術を試みることもできるが、術中に破水するリスクがあること、そして22週以降で早産になった場合の赤ちゃんの状態についても、新生児科の医師と面談できると伝えられました。

面談で今後のことを覚悟した上で、手術を希望しました。

しかし実際に手術を試みたところ、すでに子宮頸管が大きく開いており、頸管を縛る部分が残っていない状態でした。そのため、シロッカー手術を行うことはできませんでした。

子宮頸管無力症の進行がいかに速いか、このとき初めて実感しました。

陣痛と出産

手術から病室に戻ると、張り止めの点滴も中止となりました。その約30分後、軽い生理痛のような痛みが定期的に来るようになりました。それが本陣痛でした。

夜勤の看護師さんが2人体制でそばにいてくれて、出血量の確認、破水の有無、体調の変化を、こまめに丁寧に見てくれました。死産となる出産で、対応に戸惑う部分もあったはずなのに——普通の出産と同じように接してくださったことが、本当にありがたかったです。

陣痛の痛みで声が大きくなることはありましたが、精神的には比較的落ち着いていました。

でも、赤ちゃんが生まれる瞬間——

「まだ産みたくなかった」

そう何度も叫びながら、夫にしがみついて泣き続けていました。この瞬間のことは、きっと一生忘れないと思います。

子宮頸管無力症を経験した後の妊娠

一度、子宮頸管無力症を経験したあとでも、次の妊娠で無事に出産できる方は多くいます。予防として行われることがあるのが、シロッカー手術(頸管縫縮術)です。子宮頸管を糸で縛ることで、子宮口が開くのを防ぐ手術です。

私が診察を受けた医師からは、こう説明がありました。

「この病院では年間60件ほどシロッカー手術を行っていて、そのうち20件ほどは予防的に行う手術です。頸管に負担がかかる前の13週で手術をして、36週で糸を切ります」

つまり、同じ経験をしたあとでも、次の妊娠を希望して前に進んでいる人がたくさんいるということ。その言葉を聞いたとき、すぐに前向きになれたわけではありませんでした。それでも——「希望はある」という事実は、静かに心に残りました。

まとめ

子宮頸管無力症は、自覚症状がほとんどないまま突然進行することがある病気です。私自身も妊娠21週まで順調だったため、まさかこのような経験をするとは想像もしていませんでした。

今もこの経験を思い出すことがあります。でも同時に、同じ経験をした人の言葉に救われてきたことも事実です。

もしこの記事が、今不安を抱えている誰かの支えに少しでもなれたなら、書いてよかったと思います。

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今回の体験の中で、私が特に衝撃を受けたのは緊急シロッカー手術ができなかったことでした。子宮頸管無力症は進行がとても速く、治療が間に合わないこともあります。そのときの詳しい状況は、こちらの記事に書いています。

緊急シロッカー手術ができなかった理由|子宮頸管無力症は、数時間で進行する

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